圧巻の白い巨石神・石像寺の磐座を探検する!
石像寺の裏山に磐座がある。この由来によって村の名を岩倉といい、寺の名を石像寺としたようで、この地を信仰の対象として崇拝したのはもちろん、磐座を神格化し、神として祭祀したものである。
この磐座は高さ十数メートルの巨岩いくつかが一石群をなし屹立して、天を摩すような姿は神秘的であり、実に雄壮である。
(丹波市ホームページより)
さて、この白い巨大な磐座へは、広くて歩きやすい山道が続いていたはずです。昔の記憶を頼りに、フェンスの扉を開け、左側の道を進みます。
ところが次第に道が荒れ始め、100mも進まないうちに、倒木と土砂に行く手を阻まれました。土石流の怖さをしみじみ感じます。しかし頭上には樹林の間から、白い巨岩が見え隠れしているのです。直性距離ならほんの数十メートル上でしょうか。
ここまで来て、今さら引き返せません。倒木の下をくぐり、枯れた枝をどけながら進むうちに、被害を免れた部分の山道になんとか出ました。しかし道の半分が崩れ落ち、かなり危険な状態です。
赤土の崖から落ちないよう注意しながら進むと、突然視界が開けました。なんと巨大な磐座の上部にある展望台に到達。
まるで土砂崩れなどなかったかのように、説明板と柵が健在でした。
寒い季節なのに、陽だまりのような穏やかな空気感。眼下には丹波の景色が広がります。
ここからは、白い磐座の最上部が見えるだけなので、下に回りました。
・・・・ありました、何とも神々しく、そして巨大な磐座群。
ここには、いったいどんな神様が降臨したのか。
実は、それについては何の伝承も記録も発見できていません。そもそもこれだけの磐座でありながら、下にあるのはお寺というのも不思議です。
まさに、失われた巨石信仰でした。
ところで、帰路できることなら危険な崩落現場は通りたくありません。
よくよくルートを探すと、私たちが登ってきた反対側は崩落がないのですが、そこに細い踏み跡があります。どうみても、こちらのルートが安全なようです。
お寺に出なくとも、下界に戻れたらあとは歩いて駐車場に行けばいいのです。そこでその踏み跡を下ることにしました。
暗い樹間の山道です。
下山途中で、崩落気味の斜面が明るく開けていました。
この三角形の岩は、元からここにあったのか、それとも土砂と一緒に流れ落ちてきたのか。
というわけで、結局のところ意外に早く下山できました。こっちから登れば安全に早く登れたわけです。
「えーっ、インディジョーンズみたいに苦労したのにぃ!!」
まあ怪我がなくてよかったとしましょうヽ(^o^)丿
もし危険を覚悟で白い磐座に登られる方がおられましたら、
① 神社の背後の駐車場に車を停める。
② 獣除けフェンスの扉を開けたら、一見広い道に思える左には行かず、怪しげに見えても右へ登る。
③ 数メートル行くと、左側に山に登る細い山道があるから、そこをまっすぐ登る。
以上です。イワクラへの案内表示はまったくありませんので、自己責任で慎重に。
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